5月21日放送の『ザ!世界仰天ニュース』では、突然ママの顔が巨大化して見えるという
症状「不思議の国のアリス症候群」が取り上げられます。
不思議の国のアリス症候群とはいったいどのような症状で原因は何なのでしょうか。
治療法やどのように対処したらいいのか調べてみました。
世界仰天ニュース/母の顔が巨大化して怖い!
世界仰天ニュースで取り上げられたのが母親の顔が巨大化するという不思議な症状。
母の顔だけではなく、自分の身体の一部が巨大化したり、壁が遠くに見えたりと、様々な症状が現れてきます。
この症状はいったい何かというと「不思議の国のアリス症候群」と呼ばれている物でした。
不思議の国のアリス症候群とは
不思議の国のアリス症候群とは、児童文学の「不思議の国のアリス」に出てきたシーンになぞらえて、自分の身体や周りの人・ものが通常とは違って見え、大きくなったり小さくなったりするような感覚を感じる症候群の事をいいます。
アリスは薬の飲んで身体が大きくなったり小さくなったりしましたね。
そのエピソードをとって、イギリスの精神科医トッドによって不思議の国のアリス症候群という名前がつけられました。
不思議の国のアリス症候群の症状
不思議の国のアリス症候群の主な症状は、通常の知覚とは異なった感覚を覚えることで、具体的に言うと人の顔が大きくなったり小さくなったり、実際よりずっと遠くに感じたり近くに感じたりします。
仰天ニュースで出てきたようにママの顔が超巨大化して見えたり、また虫が数十センチにも大きく見えたりします。
不思議の国のアリス症候群にかかった人が全員同じような感覚を覚える訳ではなく、人によって様々。
視野の右半分だけだったり、人の顔に限定していたり、場合によっては大きさではなく色がおかしく感じることもあるようです。
症状はたいてい数分でおさまりますが、ひどい時は何日も続く場合もあるそうで、そうなると子供はつらいでしょうね。
不思議の国のアリス症候群の原因は?
この不思議の国のアリス症候群の原因とは何なのでしょうか。
現在では、ヘルペスウイルス科の一種のエプスタイン・バール (EB) ウイルスの初期感染で引き起こされた中枢神経系の炎症が原因だと言われています。
日本人はほとんどの子供がこのEBウイルスに感染するので、不思議の国のアリス症候群の症状を
感じたことのある子供は多いのではないかとされています。
大人になっても不思議の国のアリス症候群の症状が現れる人もおり、そういった人は偏頭痛を持っている事が多いようです。
また、脳炎、てんかん、統合失調症の患者からも同じ症状が現れることがあると言われていたり、
うつ病の前触れだといった報告もあります。
「不思議の国のアリス」の作者であるルイス・キャロル自身も偏頭痛に悩まされていたため、
もしかしたらルイス自身が不思議の国のアリス症候群だったのかも?という推測もされていました。
不思議の国のアリス症候群の治療法はある?
不思議の国のアリス症候群の治療法としては、偏頭痛を伴う場合は偏頭痛を抑える治療を考えます。
ただしこの不思議の国のアリス症候群が起こるのはほとんど子供の頃だけで、自然とおさまっていくのが普通です。
大人になって続いていたとしても命にかかわるものではないので、医学的な治療を行うというよりは、しっかりと寝て、ストレスのない生活を送ることが重要になってきます。
「世界仰天ニュース」では、怖がる娘の姿を携帯電話で動画に撮っていました。
それを本人に見せると笑いだします。
なぜだかそれがきっかけで不思議の国のアリス症候群の症状が出なくなったそうです。
そんなやり方もあるんですね。
不思議の国のアリス症候群/世界仰天ニュース(5月21日放送)の番組内容
▽突然「ママが怖い!」と言い出した娘…実は娘の目には大人とは違う世界が見えていた!物が異常に大きく見え、自分の体の一部が巨大化、壁が遠くに見える…子供達を襲う謎の「不思議の国のアリス症候群」とは▽あのオモチャが怖くてバイト辞職&シールが怖くて触れない&巨像を見ると気絶&嘔吐恐怖症…謎多い恐怖症のメカニズムに迫る▽イケメンを直視できない「イケメン恐怖症」の美人ヴァイオリニスト…なぜか中居を直視!?
仰天ニュース/不思議の国のアリス症候群の症状や原因は?治療法はある?まとめ
今回の仰天ニュースで初めて不思議の国のアリス症候群のことを知りました。
子供が何かおかしなことを言っていても、また変なこといっているな、と言うのではなく、不思議の国のアリス症候群ではないかと疑ってみることが必要ですね。
その時子供にどう接してあげるのか考えないといけないと思います。